Yasuto
Nakahara
________Chef

「硬派、康次郎」

実は私、長きに渡りみなさんに隠していたことがあります。もうこんな偽りの人生にウンザリし、今ここに新しい一歩を踏み出そうと思います。

「収穫月 フレンチ化計画」

そう、本来約12年前この店をオープンするとき、実はフレンチがしたかったのです。それも王道の本格フレンチ。しかし、何を血迷ったか、手打ちパスタやらパンやらをはじめたばっかりに、かなり道をそれてしまいました。

飲食不毛の地 倉敷 に手打ちパスタを浸透させるという一応の目標もある程度達せられたと思い、ここに「手打ちパスタ封印」を宣言し、本来得意分野である本格王道フレンチに移行しようと思います。

それにともない店名もフレンチっぽく変えようかと思います。例えば「シェ・ナカハラ・イケメンズ」とか「ル・クリエイション・ド・ヤスト・ナカハラ・スーパースター」とか、ちょっとナルシスト過ぎますか?ま、フレンチしている人はたいていナルシストが多いのですが... まず、フレンチ化移行計画第一弾「フランス地方料理の旅」。

フレンチ料理教室「フレンチビギナーズ編」と「フレンチ地方料理の旅編」を開設しました。

フランスには「テロワール」というその土地固有の気候、風土、自然などを含めた大きな意味を持つ言葉もあります。現在のような芸術的で洗練されたフランス料理でも、各地方の郷土料理が基本となっています。

このコースでは、約20州あるといわれるフランス地方を私と旅し、その土地の名物料理、ワインやチーズなど地方ならではの魅力を発見していきましょう。さて、記念すべき第一回目は、4月6・7・8日の3日間です。

4月は、イル・ド・フランスといって首都パリを中心とするフランス中北部の地方、肥沃な土壌と温暖な気候、かつて栄えた王侯貴族たちにより豪華な古典料理が作り出された土地。

この時期、野菜といえばアスパラガス、グリーンピース、シャンピニヨン・ド・パリ(マッシュルーム)。オードブルにパリジャンたちが大好きなプティ・ポワ・フランセーズ(グリーンピースとレタスの蒸し煮)を用意しました。そして、メイン料理はやはり春といえば仔羊。地方料理の代表格ともいえるナヴァラン(仔羊と春野菜の煮込み)。

この二品でみなさんをお待ちしております。今までの反省を踏まえ、くだらないギャグや下ネタ等すべて禁止し、硬派でイケメンのMの月シェフの生まれ変わった姿をぜひ見に来てください。

「おふらんすがオレを呼んでるぜ!」