Salon

人間讃歌 II

Mar 2011
21

寒い夜、小学校の教室の中、僕はいる。
中は真っ暗でよくわからないが、多分あふれるぐらいの人はいる。それなのになぜか静かだ。時折ドアが開いて誰かが入ってくる。

その時、奥の方からおばあさんが「マサヒコ?」と尋ねる。そのあとまた静寂が続く。それが一晩のうちに何十回か繰り返される...

何年か前までよく見ていた悪夢。
また見てしまった。そして起きた時いつも考える。あのおばあさんは息子さんに会えたのだろうか。無事に家に帰れたのだろうかと。

今朝の朝刊をみて、とうとう今回の震災で亡くなった人の数が阪神大震災を超えたらしい。まだまだ増えそうだ。毎日つらい日々が続くが、今僕たちにできることは元気に働くことしかない。西日本が元気でがんばり、日本経済を支えるしかない。毎日元気で働き、普通の生活をすればいい。どうか馬鹿げた買い占めや過剰反応をやめて、お金を使い経済を活性化しようではないか。

最後に寒さと飢えの中、感謝の気持ちを忘れず自分のことは後回しにし我慢と献身という美しい道徳を守り抜こうとしているあなたたちを僕は誇りに思う。そして僕の敬愛するジョン・レノンの歌「イマジン」を捧げる...

Yukako Nakahara
_Patissier
なかはらゆかこ
パティシエ
Yukako Nakahara _Patissier